
マグネット式ノンシール撹拌機
Magnetic Non-Seal Agitator
マグネット式ノンシール撹拌機は、軸封装置を持たず、耐圧ケーシングを隔てたマグネットの磁場で撹拌軸を駆動する撹拌機です。株式会社AKICOは撹拌容量50mL〜3,000L、設計圧力最大50MPa、設計温度最大150℃の範囲で設計・製作します。軸封部がないため、圧力容器での高圧無漏洩撹拌ができます。
- 50MPa設計圧力
- 3,000L最大撹拌容量
- 800rpm最高回転数(低粘度液体)
概要
化学装置における反応操作(加熱・冷却、水添・重合、反応・分解など)の達成は、伝熱の促進と溶液の混合が肝要であり、種々の物質にあった最適な撹拌で流れを制御することが不可欠です。一般的に主流のメカニカルシール方式では、撹拌軸が回転する摺動部に軸封装置があるため、一定期間の運転ごとにメンテナンス(シール部品の交換と芯出し)が必要です。この方式ではメンテナンス不良や異常摩耗があった場合、軸封装置からの漏えいリスクが伴います。一方ノンシール方式は軸封装置を必要としません。撹拌軸を中心にその外周部は耐圧パイプでケーシング密閉され、耐圧ケーシングを隔てた内部と外部に強力なマグネットが埋め込まれ、このマグネットの磁場を利用する回転力で撹拌軸を駆動します。AKICOは研究用ビーカスケールの圧力容器から、生産用プラントスケールの圧力容器まで取り扱っています。
主な仕様
| 型式 | 直結型・ベルト駆動型 |
|---|---|
| 設計圧力 | 最大50MPa(ただし圧力容器の設計に準ずる) |
| 設計温度 | 最大150℃ |
| 接液材質 | SUS304/SUS316/ハステロイ など |
| 実用回転数 | 最大300rpm(粘性・羽根形状による)/低粘度液体は最大800rpm |
| シール方式 | 耐圧ケーシング一体型ノンシールタイプ |
| 羽根形状 | パドル、タービン、イカリ、リボン、ウズ巻カサ型、その他 各種形状 |
| 撹拌容量 | 50mL 〜 3,000L |
| 軸径 | φ10 〜 φ80 mm |
納入・実装例
マグネット式ノンシール撹拌機の実際の納入例です。いずれもお客様の実験条件に合わせた個別設計で製作しました。

各種の羽根形状
2枚パドル型、傾斜パドル型、傾斜3枚パドル型、傾斜4枚パドル型、フラットタービン型、イカリ型、リボン型、ウズ巻カサ型など、流体の粘性と目的に合わせて羽根形状を選定します。

直結型撹拌機
モータと撹拌軸を直結する方式で、ベルトが不要です。安全弁と圧力計を容器上部にセッティングした構成と組み合わせます。

5段羽根(8枚パドル+4枚傾斜パドル×4)
液面高さのある容器では、多段の羽根を用いて容器全体の混合を行います。生産量(液面)にあった羽根・動力設計を行います。

ベルト撹拌型・150L
ベルト駆動により、モータの設置位置に自由度をもたせた構成です。中容量の圧力容器に適します。
AKICO 共通の対応範囲
以下は機種によらず共通の対応範囲です。上の「主な仕様」がこの装置固有の数値、こちらが当社としての対応範囲です。
| 対応流体 | 水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、ジメチルエーテル(DME)、窒素、アルゴン、水素、有機溶媒、スラリー、その他。可燃性ガス・毒性ガスにも対応(防爆設計) |
|---|---|
| 接液材質 | SUS304/SUS316、ハステロイ各種、Ni合金、チタン合金、インコネル、ジルコニア・先進セラミックスの組込み、その他合金 |
| 操作方式 | バッチ式・流通式(連続式)のいずれにも対応。装置形式はオートクレーブ式・カラム式・コイル式 |
| 撹拌方式 | マグネット式ノンシール撹拌(直結型・ベルト駆動型)、循環ポンプ、振盪、マグネチックスターラー。羽根はパドル・タービン・イカリ・リボン・ウズ巻カサ型ほか |
| 伝熱・熱源 | 胴密着ヒータ、電気炉、ブロックヒータ、防爆ヒータ、スチームジャケット、加熱コイル、流体加熱、空気加熱、温水加熱/電気・熱媒・蒸気・温水 |
| 適用法規 | 簡易容器、小型圧力容器、第一種圧力容器、第二種圧力容器、高圧ガス保安法、ボイラー。どの区分に該当するかの判断からご相談いただけます |
| 検査・立会 | 全装置に対する構造健全性の計算と耐圧容器の安全計算を実施。高圧ガス保安法のガス設備検査受験に対応。繰返し荷重・高温・腐食環境下での性能を検証したうえで納入します |
| カスタマイズ | 全機種で対応。標準品の改造、既存装置への追加、架台・制御盤・配管・据付まで一括対応可。掲載外の装置もオーダーメイドで製作します |
| 対応範囲 | 基本計画 → 打合せ → 見積 → 設計・製作 → 組立・調整運転 → 検査 → 納品・据付。すべて東京都大田区の自社拠点で行います |
よくある質問
流体・温度・圧力・容量が決まっていなくても相談できますか?
できます。AKICOは標準機の販売ではなく個別設計が前提のため、「何をどう試したいか」の段階からご相談を受けています。適用法規の区分確認も、仕様が固まる前の打ち合わせ段階で行います。
接液部の材質は選べますか?
選べます。SUS304/SUS316、ハステロイ各種、Ni合金、チタン合金、その他の合金に対応します。耐食性・コスト・重量のバランスからご提案します。
高圧ガス保安法や圧力容器の法規対応はしてもらえますか?
対応します。簡易容器、小型圧力容器、第一種圧力容器、第二種圧力容器、高圧ガス保安法、ボイラーの各区分に対応した設計・製作を行っています。どの区分に該当するかの判断からご相談ください。
購入前に実機で試験できますか?
できます。PoCサービスとして、AKICO工場の実機を有料でレンタルし、購入前のデモ試験や受託試験を行えます。CO2超臨界流体実験装置(500mL・40MPa・150℃)、オートクレーブ AC-300A(300mL・40MPa・400℃)、超臨界乳化装置 SFW-E40S(40MPa・450℃・毎時1〜3L)が利用できます。
納入までどれくらいかかりますか?
仕様と規模によります。お問い合わせ → お打ち合わせ → お見積り → ご発注 → 設計・製作 → 組立・調整運転 → 納品・据付、の流れで進めます。据付・現地試運転まで当社が担当します。
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流体・温度・圧力・容量が未確定の段階でもご相談いただけます。AKICO は標準機の販売ではなく個別設計が前提のため、「何をどう試したいか」の段階から承っています。
メールボタンを押すと、マグネット式ノンシール撹拌機の設計範囲を書き添えた下書きが開きます。空欄は「未定」のままで構いません。
お電話でも承ります TEL 03-3735-8888(平日 9:00〜17:00) / info@akico.com