製品案内
- 可視窓付き高圧セル MAC-100W
- ミニオートクレーブ MAC-75A・100A
- ポータブルガスブースター PGB-40
- チューブリアクターヒーターユニット TRA-SHU
- チューブリアクターヒーターユニット TRA-FHU
- チューブリアクター TRA-xxx
- ⾼温⾼圧反応試験装置
- 超臨界晶析試験装置
- 可視窓付高圧セル
- 超臨界流体溶解度測定装置
- 燃焼合成反応装置
- オートクレーブ/圧力容器
- 水熱合成/分解装置
- 逆浸透膜装置
- 振盪式リアクター加熱撹拌装置
- スラリー供給装置
- マグネット式ノンシール撹拌機
- 高圧気液平衡測定装置
- ガスハイドレート生成(分解速度測定)装置
- チューブリアクター
- 超臨界(水/CO2)試験装置
- その他の化学装置
- 装置構成必需品
超臨界(水/CO2)試験装置
SHOOSEKI
AKICOは超臨界試験装置のパイオニア
長年にわたる厚い信頼と実績
概要
超臨界流体は、水やCO2などの飽和蒸気圧曲線の上限点(臨界点)を超える領域です。
超臨界の条件:水では374℃かつ 22.1MPa以上、CO2では31℃かつ 7.4MPa以上
この領域では、液体のような大きな分子が気体のように活発に動き回り、強い溶解作用と拡散作用を伴います。そして分子同士が激しくぶつかり、結合を切り離したり、新たに結合したりします。
超臨界流体の特性を解明すべく、種々の基礎実験が行われてきました。(気液平衡測定、溶解度測定など) これらの基礎実験においても当社の撹拌機や循環ポンプ、注入装置などは欠かせない存在となっています。 従来は超臨界CO2による、ホップや香料の抽出など、食品への利用が大半でした。最近はさらなる高圧 技術の発展により、半導体や電子部品の洗浄、廃棄物の分解、機能性材料の乾燥/合成など、多様な化学工業への応用が進んできました。
当社は1970年代よりコーヒー豆の脱カフェイン技術の確立から、現在に至るまで、超臨界(水/CO2)試験装置のパイオニアです。 各界の皆様より、あつい信頼を頂いております。 オプションで、その他の仕様にも対応致します。
主な仕様
バッチ容量 | 50mℓ~5ℓ(内径等 諸条件による) |
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送液量 | 10~50mℓ/min(超臨界水) 50~500mℓ/min(超臨界CO2) |
設計圧力 | MAX. 50MPa(超臨界水) MAX. 40MPa(超臨界CO2) |
設計温度 | MAX. 500℃ メタルシール(超臨界水) MAX. 150℃ ソフトシール(超臨界CO2) |
接液材質 | SUS316・ハステロイ各種、その他合金 |
伝熱方式 | 胴密着ヒータ・電気炉・流体加熱 他 |
熱源方式 | 電気・温水 他 |
適用法規 | 簡易容器・小型圧力容器 第一種圧力容器・高圧ガス保安法 |
超臨界CO2抽出装置(120℃・40MPa)
抽出器容量は500mℓで、クイック開閉式のフタ締め構造により、圧力容器のボルト締め作業が不要です。圧力計やバルブなどは、操作し易く無理のない配管レイアウトを考慮し、パネル板に集約しました。
液化炭酸ガスをポンプで昇圧し、蒸発させながら抽出槽へ供給します。
抽出槽にはバスケットを設置することで、液体はもちろん、固体や粉体なども装入できます。抽出後のガスを大気へ放出すると、炭酸ガスの急速膨張によってドライアイスになります。
放出口をヒーティングすることで、連続的に放出しながら、新たな超臨界CO2を供給します。
ガス放出口には気液分離器を接続すると、抽出物を回収できます。
健康食品や医薬品原料など、種々の抽出実験にお役立て頂けます。
抽出プロセスはバッチ式としても流通式としてもお使い頂けます(圧力調整弁とバルブの開閉による)。
CO2超臨界流体実験装置(240℃・29.5MPa)
抽出器容量は0.99ℓで、ボルト閉めフタ方式です。高温実験を行うために、メタルシール構造です。圧力計やバルブなどは、操作し易く無理のない配管レイアウトを考慮し、パネル板に集約しました。
圧力容器のフタは架台に固定され、容器本体を上下させて開閉します(ネジ式昇降装置)。
さらに容器本体はスライド機構によって、手前に引き出すことも可能です(前後スライド機構)。液化炭酸ガスをポンプで昇圧し、蒸発させてから抽出槽へ供給します。
抽出槽にはバスケットを設置することで、液体はもちろん、固体や粉体なども装入できます。抽出後のガスを大気へ放出すると、炭酸ガスの急速膨張によってドライアイスになります。
放出口をヒーティングすることで、連続的に放出しながら、新たな超臨界CO2を供給します。
ガス放出口には気液分離器を接続すると、抽出物を回収できます。
印刷業界向け機能性インクの研究など、種々の実験にお役立て頂けます。
抽出プロセスはバッチ式としても流通式としてもお使い頂けます(圧力調整弁とバルブの開閉による)。
CO2超臨界流体実験装置(150℃・40MPa)
溶解槽1基と抽出器2基を装備します。内容量はそれぞれ700mℓ、3ℓ・500mℓです。
クイック開閉式のフタ締め構造により、圧力容器のボルト締め作業が不要です。
溶解槽と抽出器2基により、溶媒混合による単独抽出・段階抽出が可能で、医薬品研究などに最適です。
抽出後のガスを大気へ放出すると、炭酸ガスの急速膨張によってドライアイスになります。
放出口をヒーティングすることで、連続的に放出しながら、新たな超臨界CO2を供給します。
ガス放出口は、ガスクロー・エキクロー分析器への接続、晶析ノズルによる微粒子の噴霧も可能です。
抽出プロセスはバッチ式としても流通式としてもお使い頂けます。(圧力調整弁とバルブの開閉による)
CO2液化試験装置(40℃・15MPa)
高圧気液分離槽とCO2回収槽を装備、ボルト閉めフタ方式で、内容量は共に900mℓです。
発電プラントなどから出るオフガスを圧縮・液化して、CO2を回収・貯蔵する試験装置です。
温室効果ガスであるCO2を、プラントのオフガスから回収・貯蔵することで環境問題に配慮します。
オフガス導入ラインにはフィルターバスケットを設け、粒子物をろ過してから圧縮機に吸い込みます。
圧縮後のガスを冷凍機で熱交換して液化し、高圧気液分離槽を経由してCO2回収槽で貯蔵します。
移動式の高圧ガス設備で、各プラントまで移動してオフガスを受け入れます。(可燃性ガス対応)
屋外設置を前提とし、片流れ屋根・前面シャッター・背面ドア、その他カバーで覆われます。
CO2超臨界乾燥試験装置(130℃・25MPa)
乾燥セル2基を装備し、内容量はそれぞれ850mℓ、3.8ℓで、ボルト閉めフタ方式です。
機能性ゲルシートの製造で必要となる乾燥工程を、CO2超臨界で行う試験装置です。
圧力計やバルブなどは、操作し易く無理のない配管レイアウトを考慮し、パネル板に集約しました。
液化炭酸ガスをポンプで昇圧し、蒸発させてから乾燥セルへ供給します。
乾燥セルは内面がテフロンコーティングされており、塩酸などの抽出物に耐食性があります。
抽出後のガスを大気へ放出すると、炭酸ガスの急速膨張によってドライアイスになります。
放出口をヒーティングすることで、連続的に放出しながら、新たな超臨界CO2を供給します。
ガス放出口には気液分離器を接続すると、抽出物を回収できます。
抽出プロセスはバッチ式としても流通式としてもお使い頂けます。(圧力調整弁とバルブの開閉による)
流通式超臨界水試験装置(450℃・35MPa)
卓上テーブルに機器をねじ止めした省スペース装置です。ポンプ4台と予熱器、温度コントローラ・圧力計などの計装部をコンパクトにレイアウトしました。コイル式反応管と氷融解熱を利用した冷却管を装備します。多数のポンプにより、水と原料・表面改質剤などの送液バリエーションが豊富です。
内温6点・内圧1点と、ヒータ温度などをデータロガーにてPCへ取り込めます。
常温送液ラインと高温高圧ラインで、各々安全弁を装備し、安全性に配慮しました。
高温高圧ラインで使用するバルブは、全て当社で設計製作したもので構成されます。
系の圧力を制御する背圧弁も、当社製です。
流通式超臨界流体熱分解反応装置(500℃・35MPa)
オイルサンドやタールサンドなどの重質油を改質し、軽質化するプロセスを研究する装置です。
流体は、水・CO2・ヘキサン・メタノールなどで、反応には触媒も使用します。
直管型反応管をブロックヒータで加熱して、超臨界領域での熱分解反応を行います。(防爆対応)
水素を添加することにより、連続的に改質油を得ることが可能です。(可燃性高圧ガス対応)
ポンプ3台、水素ブースター、固液分離槽・気液分離槽・油水分離槽を装備します。
高温高圧ラインで使用するバルブは、全て当社で設計製作したもので構成されます。
系の圧力を制御する背圧弁も、当社製です。
重質油を軽質化し、既存の石油から代替えすることで、資源の枯渇問題に対応します。