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超臨界流体溶解度測定装置

極めて強い溶解・拡散特性を持つ超臨界流体を利用し 物質から目的の成分を分離

概要

超臨界状態における反応操作で、種々の溶媒・溶質における溶解度を測定する装置です。
超臨界状態はFig.1の通り、臨界圧力Pcと臨界温度Tcを超える領域です。超臨界流体は多くの物質に対して極めて強い溶解・拡散特性を持ちますが、領域内では圧力・温度が変わると、溶解度は変化します。
この特性を上手に利用し、種々の物質から目的の成分を分離するものが、超臨界流体抽出/分離技術です。
圧力一定又は温度一定での溶解度を測定すると、その境界条件が明らかとなり、溶解度のコントロールが可能です。これにより、超臨界CO2での抽出/分離は、従来の抽出法(有機溶剤を用いた抽出/分離)に代わる技術として発展しました。超臨界CO2での抽出は、抽出温度を室温付近で行えるため、熱変性や分解の恐れがなく、製品への害を及ぼしません。最近では、この技術によって工場プラントなどから出るオフガスを回収して貯蔵し、CO2の濃度問題を解決しようという研究・実証実験がスタートしています。
これらの技術の発展には溶解度測定装置が欠かせません。フルオーダーにて、最適設計をいたします。

主な仕様

型式 圧力変化法
設計圧力 MAX. 50MPa
設計温度 MAX. 150℃
接ガス材質 SUS304/SUS316・ハステロイ、その他
伝熱方式 空気加熱・温水加熱・密着ヒータ
対流装置 撹拌機・循環ポンプ
適用法規 高圧ガス保安法